【庭企画 Garden design】ガーデンデザイン・外構工事・エクステリア設計・施工

「コンクリート」について深掘り№3「仕上げの種類」

今回は、外構工事で一番使われる「コンクリート」について、あっと驚く事や、聞いたことあるけど、よくわからないな。

と言った事を、豆知識的に連続3回でご紹介する最終回となります。

前回の深堀り№1「コンクリートの歴史から未来まで」、№2「スリットとは」も合わせてご覧いただくと、さらに面白いかもしれません。

 

LINK:「コンクリートの歴史から未来まで」 (←クリックで開きます)

LINK:「スリットとは」 (←クリックで開きます)

 

さて、最終回を飾るのは、コンクリートの「仕上げの種類」について。コンクリート工事の工程においても最終回。大切です。仕上げの種類や、仕上がりについてご紹介していきたいと思います。

これから外構プランを検討される方は、是非参考にしてみて下さい。

 

仕上げには、5種類の仕上げ方法があります。一つずつご説明していきます。

 

 

 

①金鏝仕上げ(かなごてしあげ)

金鏝で押さえ表面を撫でる仕上げを、金鏝仕上げと言います。

 

コンクリートの表面をツルツルの状態に仕上げる方法です。
駐車場や家の周り、室内の土間に使われます。掃除が楽で汚れが付きにくく見栄えが良いのが特徴です。

 

雨や雪で滑りやすくなるので、使う場所に注意が必要です。
しっかりと金鏝で押さえると、クラック(亀裂)の発生を防止する事にもつながります。

 

広く一般的に使われる仕上げですが、一番シビアな仕上げでもあります。
気温や天候などの環境に左右されやすく、晴れていれば良いのですが状況の見極めにも経験が必要となります。金鏝仕上げが上手な職人さんは、他の仕事も丁寧だと感じます。

 

②刷毛引き仕上げ(はけびきしあげ)

固まる前にコンクリートの表面を刷毛でなで、ザラザラの状態に仕上げる方法です。
滑りにくく、駐車場やアプローチ、屋外で人が歩く場所に良く使われます。

 

刷毛の種類、毛の硬さ、引き方などによって、仕上がりに個性が出るのが特徴です。
金鏝仕上げと合わせて、一番普及している仕上げ方法ですが、こちらも引いたラインが残りますので、繊細な作業となります。

金鏝仕上げに比べると、仕上げのムラが出にくく、近年は刷毛引き仕上げを取り入れるケースが多くなりました。
更に、縁取りを専用の鏝(こて)を使用して、額縁を作ってあげると高級感が出るのでお勧めです。

 

③洗い出し仕上げ(あらいだししあげ)

コンクリートの表面を均したあと、固まる前に表面の成分をうまく洗い落とすことで骨材(コンクリートの中の材料、石など)を表面に出す仕上げです。

 

デザイン性に優れ、見栄え良くできるのでアプローチや玄関土間に使われます。
表面に出てくる石の種類を変えれば、様々なデザインの仕上がりを作ることができます。

 

骨材が滑り止めの役割をしてくれるので、雨に濡れても滑りにくい特徴もあります。
使い方によって和風のお庭や、洋風のお庭にアレンジして取り入れると、より一層雰囲気のあるお庭となります。

 

④スタンプコンクリート仕上げ

ディズニーランドや商業施設などでよく使われる仕上げです。
コンクリートを平らに均して固めた後、専用の塗料を塗り、型押しをして仕上げる方式です。

 

ガレージや室内土間に使われます。コンクリート表面に塗料を塗って保護するので、オイル漏れや汚れに強くなります。

スタンプの種類によって様々な表情が出せます。施設など広い範囲で使用するのは良いですが、
一般宅に使用すると、施設に比べ面積が狭いので、天然石張りなどと比べると、どうしても作り物感が目立ってしまいます。

メリットとして、表面が凸凹しているのでクラック(亀裂)が目立ちにくく、色々なパターン、色が楽しめます。

 

⑤塗装仕上げ(とそうしあげ)

コンクリートを平らに均して固めた後、専用の塗料を塗って仕上げる方法です。
使われる機会は少ないですが、近年の塗装材は耐候性・耐摩耗性に優れてきているので、今後の進化に期待の仕上げです。

 

こちらも様々な色に仕上げることが出来ます。真っ黒にすることもできます。
更に表面ツルツルの金鏝仕上げにした後でも、骨材入り(砂など)の塗料でザラザラに仕上げることも可能です。

 

ただし表面に接着している為、いずれ劣化し剥がれたりしてしまいます。
コンクリートの補修や、リフォームなどにもよく使用されます。仕上げの中で一番ムラなのない仕上がりになります。

 

他にも、ベースコンクリートを打って平らな素材を張る。石張り・タイル張りなどがあります。
これもまた深いのでまたの機会にご紹介したいと思います。

以上でコンクリートの「仕上げの種類」についてご説明いたしましたが、いかがでしょうか。
好みの仕上げは、見つかりましたか?

 

まとめ

伝統もあり、進化の余地もある「仕上げ」。

これからどんな美しい仕上げが登場するか楽しみです。
今回はそんなコンクリートの「仕上げ」について解説させてもらいました。
これにて「コンクリートについて深掘り」完結となります。

 

自宅にどんな仕上げが合うのかわからない…。そんな方は、是非経験豊富なプランナーにご相談ください。
経験から得たあらゆるパターンから、ご自宅に合う外構プランをお選び致します。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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